誰もがなる、五月病

 最近、五月病になる方が多くいます。
 そもそも五月病はどんな病気でしょう。
 「五月病」は医学用語でなく、学生や社員が
 この季節に起こりやすい病のため、このように呼ばれています。
 症状は、肉体に出る症状として、
   疲労感、頭痛や肩こり、寝つきが悪いのに朝早く目覚める睡眠障害などが挙げられます。
   また、自律神経の乱れから起こる動悸やめまいや、血圧の上昇などの症状が肉体に表れます。
   さらに、食欲の減退による体重の減少、嘔吐や吐き気、胃痛なども症状の一つといわれています。
 精神に出る症状として、
   憂うつになりやすいことです、理由もないのにひどく気分が落ち込み、何もやる気が起こらない、
   興味が湧かないといった無気力状態に陥ることもあります。
   常に倦怠感や気だるさを感じる上、不安や緊張、悲壮感にさいなまれ、焦りやイライラが募ることもあります。
 行動の変化が現れることとして、
   遅刻が増えたり、欠勤・欠席が増えたりすることがあります。
   落ち着きがなくなる、身だしなみが乱れる、飲酒量や喫煙量が増えるなどの変化も現れます。
   さらには、仕事のミスが増える、仕事の能率が落ちる、ぼーっとしていることが増えるます。
   また、何事に対しても消極的になってしまい、周囲との接触も避けるようになるため、引きこもりになりがちです。
   思うように仕事や家事がこなせなくなり、自暴自棄になる傾向が見られることもあります。
 ようするに症状が多岐にわたり、多くの異なった症状が現われ事があります。
 では、何故「五月病」になるのでしょうか。
 推拿整体(東洋医学)を基本に考察してみます。
 日本人は農耕民族です。縄文時代から永く農業に従事して生活してきました。
 しかし、戦後は復興に合わせてサラリーマンが増えて、都会では農地を見ることも出来なくなりました。
 つまり、日本人は農作業の習慣が遺伝子の中に繰り込まれていると考えられます。
 サラリーマンや学生は一年中、毎日働いています。少しも休む時がありません。
 一方、農業は春、夏、秋と働き、冬は農閑期のため働きません、また冬は寒さのために活動も活発ではありません。
 ですから、冬は春(夏と秋も)のための充電期間で元気の気を貯めていました。
 一方、現代では冬も働きます、忙しく働きます、一所懸命に働きます。
 学生の冬は進級、進学、就職で忙しく、新年度の環境変化に対応する人も多くいます。
 サラリーマンの冬は年度末に向けて成果を出す必要があり、これも忙しく、
 またこの時期は新年度に向けた組織の改編等が考えられて、移動も多くあります。
 人の活動は、陰陽五行では陰陽の高低に影響され従うと謂われます。
 ちなみに、冬は陰が高くなり、陽が低くなると謂われますが、陰が高く、陽が低いと活発な活動が困難になります。
 だから、冬は元気の気が充電できるのです。
 また、一日の陰陽の高低も、陰は夜が高く、陽は昼が高くなります、だから夜は睡眠し、昼は活動するのです。
 でも、夜に寝る間を惜しんでスマートフォンを使っていては元気の気が充電できません。
 だから、現代人は冬に元気を貯めることが出来ず、春の環境の変化に元気を使うことが出来ず、 
 ゴールデンウイークに緊張の糸がきれてしまい、心と体の不調和になり何も出来なくなってしまうのです。
 心と体の不調和を改善する事は容易ではありませんが、
 整体は自己治癒力を高めて心と体の不調和に対応し健康になる、お手伝いが出来ます。
 みなさんも、心と体の不調和に早く気づき、対処することが大切です。

 ちなみに、ゆらねこの施術は、つぼ(経穴)押しをしますが、
 交感神経と副交感神経のバランスを整えることにより、自律神経の乱れを緩和し、五月病に対応します。